カフェイン中毒と猫

読書記とか雑記。猫は飼っていません。飼いたい。

「こわい」が口癖です。

わたしは「こわい」が口癖だ。
「それ、こわいね」「えっこわい」など1日5回は言っていると思う。

ホラー映画やお化け屋敷は怖いので、絶対に目にしないようにしている。
(ちょっと前にテレビで流れていた、イッツ?のCMは怖かった…)

ジェットコースターも怖い。お腹がふわっと浮く感じがどうも苦手で、ディズニーシーのタワーオブテラーはもう2度と乗らないと決めている。

わたしは、鬼束ちひろの「私とワルツを」という曲が大好きだ。
『優しいものは とても恐いから 泣いてしまう あなたは優しいから 』
『一人でなんて踊らないで どうか私とワルツを』

優しさは嬉しいものだ。心が温かくなる。
でも、優しいものは、こわい。
こわいから、素直に受け取ることができない。
優しさを受け取ることが、こわいと思ってしまう。

それは、優しさが恒常的なものではなく、いつか失われるものだと思っているから。
優しさはいつか失われるものだから、優しさが目の前に差し出されると先立って「こわい」と思ってしまう。
目の前にある温かさ、うれしさ、幸福を吹っ飛ばして「こわい」が出てきてしまう。


この曲のあなた はなぜ優しいものをこわいと思っているのだろうか。
過去に傷ついたことがある?
優しさに触れたことがない?
優しさを信じられない?
失うくらいならば、もう手に入れたくないと思っている?

この曲の私 はそんな あなたに一人で踊らないでと伝えている。
一緒にワルツを踊ろう。優しさを与えるから、受け止めてほしい。
一人で過ごす時間もいいけど、人と過ごすこと、優しさに触れることに、勇気を出してほしい。
そんな風に語りかけているように聴こえる。
一緒に生きていこうよ。

それはまるで、私 の哀願だ。
一緒に踊りませんか?一緒に生きていきませんか?
どうして、一人で抱え込もうとしているんですか?
私が傍にいてはいけませんか?
強がらないで、弱さをあなたの弱さを私に見せてほしい。受け止めるから。
そう、訴えかけているようにわたしには聴こえる。

やさしいものは「愛」なんじゃないか。そんな思いが頭をよぎった。